黒の航路~狩猟報告三組目

時折、世界が暗転する。それは命が凍てつく極圏であっても、全てを焼き尽くす溶岩の谷であっても、変わる事はなかった。それは無論、この地であっても変わる事はない。灼熱に熱せられた岩山から高くへ逃れても尚、うだるような外気が肌に纏わりつく。陽炎のように景色がぼやける中、肌着が汗を吸い込み気持ちが悪い。生命活動の時間が限られた其処は地底―――溶岩の熱気に包まれる火山の地。極めて獰猛な、数多の狩人を屠った二つ名...